世界ふれあわない街歩き

人見知りの住所不定無職が、ふらふら1人旅をするブログ

青春18切符旅⑦別府市内観光





3/8 火曜日
起床とともに、花粉のせいで目が痒くて不快感が襲ってくる。
シャワーを浴びても消えない痒み。九州は今ちょうどスギヒノキの花粉の最盛期らしい。

朝ごはんを宿のキッチンで作る。持ってきた米をこの旅で初めて炊いた。。。
短い旅で、なかなか時間がなかったので。
朝9時前で共有エリアにいるのは私とスタッフさんだけ。朝ごはんみんな作らないの?
オーストラリアのバッパーは、朝と夕方のキッチンは毎度大混雑だった。
スタッフさんも、ここ数年でゲストハウスの客層が変わったとおっしゃってた。京都だけじゃなく、別府でも、バックパッカーじゃない人、ゲストハウスが何たるかを心得てないファミリー、大学生、カップルなんかが増えてるみたい。

言うて私もゲストハウスが何たるかを知ったのは、働き始めてからな気がするけどね。

泊ま宿やお世話になった人のために、いつもお土産を旅に持ってくる。今回は京都限定の宇治キットカット。ゲストハウスで働いていた時、何よりも嬉しかったのは、お客さんの感謝のお言葉とお土産・差し入れだったので、私も客の時はそれをしている。

気を遣わせるつもりはなかったけど、お礼に2湯路(ユーロ)をいただいてしまった。
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湯路ってなに!?と思ったけど、指定の温泉に入れる地域限定通貨のようなものらしい。
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ありがたく頂戴し、荷物を預けて、湯めぐりへ出発。


一つ目は駅の反対側、山の方面にある地域の人用の共同温泉、野口温泉。
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駅から歩いて5分ほど。ひっそりしているので、危うくスルーしそうでした。
入ってみると、番頭さんが居ない。誰もいなければお金入れてね、という箱があったので、そこに1湯路を入れて、女子風呂に入る。

昨日の市営砂風呂のところより少し広いくらいの更衣室があり、地元のおばあちゃん達がたむろっている。こんにちは、と声をかけて、ロッカーを使わせてもらう。もちろん鍵などはない。けど、全然大丈夫そうな雰囲気。

お風呂は蛇口が4つと、温泉の湯船があるだけ。お湯は45度くらい?めちゃくちゃ熱い。
地元の人はそれをバッシャバッシャ体にかけるし、湯船に浸かる。
私には少し熱い。。。お湯は無色透明。お世辞にも綺麗とは言い難いお風呂ですが、それ含めて昭和を感じます。しかも、源泉かけ流しだからね!それが100円て!(私に至って無料!)

頭くらっとしたので、上がって体を冷ます。
すると、私の後に出てきたおばあさんが、熱かったでしょう、と話しかけてくれた。
お!この旅最終日にしてようやく、世界ふれあい街歩きだ!!と、興奮。(NHKの旅番組です。このブログ名もそこからきてます。)

何歳ですか、と聞かれ、24歳です答えると、色んな話をしてくれた。

私はその歳の時に別府に嫁にきたんだよ
家の風呂で転けたり倒れても誰も気づきはしないけど、ここ(共同温泉)なら誰か気づいくれるからいいね
娘はあんまりだけど、息子はすごい心配してくれるから、心配されんよう健康でおらないとね
旦那もそんな心配したり、優しい言葉くれたりなんかしなかったよ
息子がかわいくて仕方ない

とても元気で、健康で、愛嬌たっぷりのおばあちゃんだった。笑
温泉のすぐ近くに住んでいたので、お風呂を出て道でさよならしました。

駅をまた抜けて、海側へ歩く。毎回駅を通るたびに気になっていた銅像は、別府を観光地化させた凄腕おじさんのものだったみたい。
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裏側に説明があった。

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ちなみに、子どもが飛んでいる意図はわからない。


そのまま歩いて、別府のシンボル別府タワーに行きました。
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エレベーターの下で入場料200円のチケットを買い、普通に自分でエレベーターに乗って17階の展望台に行く。こんなセルフで登れるタワーを、他に知らない。笑
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エレベーターを降りて、目の前の従業員にチケットを渡し、90mしかないタワーから別府の街並みや湾眺める。

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通天閣みたいな、雰囲気。


お腹が空いたので、朝ごはんのついでに作ったお昼を、すぐ近くの海水浴場の横で食べる。
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本当は防波堤で食べたかったけど、立ち入り禁止だった。
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その後は昨晩行ったけど入らなかった竹瓦温泉へ。周りの風俗店とかからはかなり浮いている、重厚感のある建物。
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入って右手の受付には学生さんが3,4人ほど並んでいた。砂風呂は今回はパスで、普通に入浴だけ100円払って中に入る。
建物の中は天井が広く、木と古い建物特有の「古い匂い」がする。古い寺社やお城のような暗さの中に、レトロなランプが灯っている。タイムスリップした気持ちになる。
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砂風呂は入って左側にある。

靴と貴重品を10円ロッカーに入れて、右奥の女風呂の引き戸を開ける。
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天井の高い部屋になっていて、ベンチと木のロッカーと鏡がある脱衣所の階段をくだったところに、浴槽がある。中に人が1人いるだけだったので、映らないように写真を撮らせてもらいました。
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木の階段を降りると、特に洗い場はなく、温泉から洗面器でお湯を出して体を洗うしかなかった。お湯はやっぱり熱め。

観光客の方と熱いですね〜、自由にお水足してくださいね〜なんてお喋りしながら、お湯に浸かる。熱湯風呂!ダチョウ倶楽部とかが入るやつ!

出たり入ったりしてるうちに、地元の方も2人入ってきて黙々と入念に体を洗っていた。

最初にお話しした方が旅好きの方で、ホテルや旅館より、ユースに泊まるそう。お若い。
とても礼儀正しくて、気さくな方だった。歳とっても、こういう大人になりたいな。

お風呂出て、ゆっくり館内を観察したり、外のベンチに座ってみたり、残り少ない滞在時間をまったり過ごす。

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前日に比べると極寒でしたが、梅は満開。


そして本日最後の温泉は、湯路で入れる野上本館という旅館の大浴場へ。
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竹瓦温泉から歩いてすぐでした。

フロントでお風呂だけですと伝え、湯路を渡し、二階の女風呂に入る。
ここは普通に入ると500円するらしいので、湯路もらってて本当良かった!


しかも、ちょうど前に入っていた人が出て行き、貸切利用できました!
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脱衣所やお風呂は小さいけど、さすが旅館、タオルとドライヤーも無料でついてるし、清潔。
(市営の温泉は有料であります。)

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お風呂は今日入った中ではぬるめ。洗い場や椅子も4つあります。

途中で入ってきた地元のおばあちゃんが、ここもいいけど熊本や宮崎も面白いよ!ゲストハウスもあるよ!と教えてくれた。笑

そして、ここで温泉納めして、宿に荷物を取りに帰り、港へ向かうことにしました。

基本は日本嫌いな私ですが、食と温泉に関しては、本当日本に生まれて良かったと思います。
そんなことを改めて実感させられた旅でした。

帰りのフェリーさんふらわあの乗船記については、次の記事にまとめます。

(青春18切符旅というタイトルなのに、3日目以降切符使ってないな!笑)